2015年03月01日

映画「LOOPER」のパラドックス。※完全ネタバレ※

※映画を観てない人は読んじゃダメですよ※

さて、タイムトラベルものまとめに挙げられてた「LOOPER」。

未来からタイムマシンで送られてきた標的を消す、“ルーパー”と呼ばれる殺し屋のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。
ある日、ジョーのもとへ送られてきたのは、何と30年後の自分(ブルース・ウィリス)だった。ジョーは、未来の自分の殺害をためらい逃がしてしまうが、その後未来の自分から、やって来た理由を明かされ……。

というあらすじ。
ジョセフ=ヤングジョー
ブルース・ウィリス=オールドジョー
として話を進めます。

まずヤングジョーがオールドジョーを撃ち殺す一度目の世界。
ループが閉じられたジョーは貯めていた銀と自分を殺した報酬の金で中国に飛ぶ。
そこで、最愛の人と出逢い、幸せな日々を過ごす。
が、何者かに捕らえられ、妻を殺される。
妻を殺されない未来にするために、30年前(ヤングジョーのいる世界)にタイムスリップする。
ここが一つ目のパラドックス。
じゃあ殺されたオールドジョーは妻を殺されなかったの?なんで?っていうね。
ここでパラレルワールドが生じたと思えばなんとか納得。

まぁそこをスルーして、オールドジョーが30年前の世界に行き、逃げ延びた世界。
このオールドジョー、殺しまくります。殺しまくりまくりすてぃーです。
死線をいくつか越えてないと説明がつかないくらい。笑
苦しそうではあるが、子供も殺すし、ルーパーの組織も壊滅させるしで無双状態。

で、なんやかんやあって。
将来レインメーカーとなるTK(超能力)が異常発達した子供(=シド)を見つけ、殺しにかかります。
レインメーカーの組織がオールドジョーの妻を殺した事になりますから。
つまりシドを殺せば妻は死なない未来になります。

が、オールドジョーは仮にシドを殺せたとして、その後どうするつもりだったんだろう…
未来から過去へは行けても、過去から未来へは戻れないですから。
オールドジョーの望みを叶えるには、ヤングジョーが中国へ行き、同じように彼女と出会わないといけないし、彼女に出会うのはオールドジョーでなく、歳を重ねたヤングジョーなのに…
ここも疑問点。

あ、シドを殺した時点でオールドジョーが過去に送られることは無くなるからその時点で過去からは姿が消える…のかな?
そういうセリフがあったようななかったような…

で、僕が気になったのは、ラストシーン。
オールドジョーがシドの母サラを殺す→シドが怒りに燃える→レインメーカーとしてルーパー達を皆殺しにする→
という負の連鎖を断ち切るために、ヤングジョーは自害します。
その時点のジョーが死ぬことによって、サラもシドも救われる…
TKを制御でき、負の連鎖は断ち切れるかもしれない…というラストなのですが。
ヤングジョーが自決した瞬間、オールドジョーも消えてなくなります。
死ねばオールドもクソもないですから。

…ってことはですよ?
オールドジョーがタイムトラベルしてから起こした出来事のすべてが無かったことにならないでしょうか?
例えば彼が殺した人々。怪我させた人、もっと言えば彼が割ったガラスなどなど。
ヤングジョーの命がそこで終わりならば、妻を殺される未来も無いし、オールドジョーなんて人物はいないことになります。
じゃあ、殺された人々は”誰に”殺された事になるんでしょう?

この映画の面白いところは、未来の自分と過去の自分が出逢ってしまうこと。
よくタイムトラベル先の自分に会うと「宇宙の法則がみだれる!」という話が付きまといますが、ルーパーでは思いっきり出逢います。喫茶店で話し合います。笑
タイムパラドックスもので、そこに手を付けた事を賛辞したいです。タブーに触れたその度胸に。

正直中国へ渡ってからの30年がダイジェストすぎて、オールドジョーに感情移入しにくかったのも事実。
挙げたようにツッコミどころも多いのも事実。

だけど、こうして考えるのが楽しいですよね。タイムトラベル系の映画は。
今度は何を観ようかなぁ。
posted by syozopanda at 17:12| Comment(0) | Nikki | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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